Worlds end
第10章 サボりちゃん病
モモはライブの事を想像するだけで、
お腹が痛くなった何て言ってた。

僕とモモは過敏性腸症候群なんて云う、
迷惑で厄介なモノを持っていた。

僕も授業中に発表を迫られると、
緊張から痛くて仕方が無い事もある。


ミンナから見れば都合の良い病気の様で、
通称:サボりちゃん病
だなんて呼ばれてる。


ミオはソレを持っていないだけ、
僕ら二人より少し強いのかな…
なんて考えたりもした。



モモは耐えれなくなった様で、
コンビニにトイレを借りに行った。



モモがトイレに小走りするのを見ながら、
ミオは言った。

「変なの〜?!
バンド組もうって言ったのは、
モモなのにね〜??」


きっとモモが、
バンドを組もう何て言ったのは…

僕と同じで3人が繋がっている事が、
何よりも、何よりも、
嬉しくて大切だったから様な気がした。



そして…

そんなモモを愛しくも想った僕がいた。
< 10 / 44 >

この作品をシェア

pagetop