Worlds end
第16章 文化祭
中学3年、文化祭-


僕とモモは緊張からか、
案の定お腹が痛くなり、
文化祭当日の朝を、
最低のテンションで迎えた。

ミオは、そんな僕らを励ます様に、

「二人とも頑張れって!!」

なんて言って背中を強く叩いた。

お腹に響く…

「ちょっとミオ!!今のはナシでしょ!!」

僕とモモは口を揃えて言う。


ミオは笑いながら、

「そろそろ機材搬入だよッ!!
ほら手伝って、手伝って!!」

なんて言って話を逸らして誤魔化した。



お腹の調子は変わらなかった。



僕とモモは緊張を抑える為に、
精神安定剤を口に放り込む。


もちろん精神科医から処方されたものだ。

ただ使い方があっているか??
…と問われれば笑うしか無かった。



そのおかげなのか、
大きなミスをする事も無く、
無事に文化祭ライブを終えた。





正直ライブ自体は、
あまり良く覚えてないけれど、
僕ら3人は、その時に感じた、
"永遠の一瞬"と"繋がり"を、
この先、忘れはしないだろう。
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