Worlds end
第24章 病院
病院には歩いて行った。

ミオは電車が良いとゴネったけれど、
僕は風とすれ違う約束をしてたから。


約束と言っても、
風から返事が来る訳も無く、
一方的な約束だったのだけれども。



ミオは相変わらず、
寒いだの言っていたけれど、
気持ちの良い風とすれ違っているうちに、
病院に着いた。


僕らには見慣れた文字さ。

精神病院に、メンタルクリニック。



モモは、
隔離病棟では無かったせいもあってか、
案外、簡単にモモに会う事が出来た。



ミオは病室に入るなり、

「Hello!!元気かぃ?!モモ!!」

「ちょっとミオ!!ココ病院だって!!
声のトーン下げて下げて!!」

もぅ!!その位分かってるわよ!!
と言わんばかりに僕を振り返り、
直ぐに視線はモモに返っていった。



モモは力の無い笑いを返していた。
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