私の片思い


「……」


あたしは、現在、携帯を手に持ってかれこれ10分…



先週、史くんとケンカして以来、史くんから連絡がこない。


今までだって、ケンカもいっぱいしてきたけど、いつも史くんは何事もなかったように、連絡してきてくれてたのに…


一週間も連絡がないのは初めてだった。


自分から、送ろうとメールを打ってみるが、最後の送信ボタンが押せない。



もしかしたら、忙しいのかもしれない。
連絡しようと思ってるけど、疲れて寝てしまってるのではないか…


そんなことばかり考えてしまう。


どうしよう…

答えが見つからないまま、携帯を片手にすること約1時間。


スーハー。


よし、お風呂に入ってからにしよう!
そうしよう!


頭スッキリしたら、きっと送れるはずだ。


「おーい、美咲!
いい加減風呂入れよ!」


バタン!とノックも無しにドアが開いた。

予期せぬ音にビクリと驚く。

その弾みで…

ポチ。


……?



「あっー!!」

「なっ、何だよ⁉︎いきなり大きな声出すなよ!」









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