私の片思い
ヤバイ…一睡も出来なかった。


次の日、ダランと机に突っ伏している美咲を見て美雪は心配そうに話しかけた。


「どうしたの?美咲…顔ヤバイことになってるけど」


目の下にはうっすらとしたクマができている。

とても、花の女子高校生とは思えない顔だ。


「…大丈夫。寝てないだけだから…」


か弱い声での返事。


「勉強して…ってわけじゃなさそうね。何かあった?」


「連絡が来ない…」


美咲はポツリと話す。


「もしかして、文也さんから?来ないってどのくらい?」



「…2週間」


美咲は昨日、勢いあまって送ってしまったメールの返信をずっと待っていた。


夜になっても読まれた形跡のあるメールから返信が帰ってこなかったのだ。



既読ってことは、読んでるはず。


忙しくて返すの忘れてたのかな?

それとも、めんどくさくなった?

このまま返信が来なくなって自然消滅とかになったらどうしようか。


頭に浮かぶのは、最悪のパターンばかり。


こんな事を考えていたおかげで、夜寝れなかったのだ。



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