私の片思い
やっと、史くんの仕事が休みで、2週間ぶりに会えたのに…
「やる気ないなら、今日は帰っていいよ」
「…ッ!!」
サラリと放った彼の一言に、わたしはついにキレた。
「もういいっ!帰る」
そして、机の上に広がってた参考書やノートをかき集めて、乱暴に鞄に詰め込む。
そして、鞄を抱きかかえて玄関に向かう。
ふんっ。
今更、謝ったって許してやんないんだから!
サンダルを履いて、ドアノブを掴んでクルリと半回転。
いまだ、机の前で座ったままの彼を睨んで
「史くんのバカっ!」
そう言い放ってドアを力いっぱい押して閉めた。