キミが教えてくれたこと。


そしてそして、お楽しみの恋バナ。


なのとみのとじゅなとりり。

私たちは布団をくっつけて
丸く輪になり
自分たちの恋について話した。


「なのの元彼って
広瀬くんなんでしょっ?」

まずはなのから。

なのの元彼はモテることで有名だ。

優しくて背も高く、
運動神経がよく、顔もよかった。

私もアルバムを見せてもらって
顔だけは知っていた。


確かに非の打ち所のない人だ。

「んー…広瀬ー?広瀬はねー…」


なのは照れくさそうに
赤く染まった頬に手を当てて言った。

「いい人だったと思うよー。
別れた今だからこそわかることも
沢山あるし。」

「別れた今だからこそ?」

私は思わず聞いた。

「うん。みるくはまだ
別れたことないから
わからないと思うけど、
別れたからこそわかる幸せとか
良さとか色々あるんだよ。」

そんなことあるんだ、、、

「へぇ……」

「いつかみるくにもわかる日が来るよ」

「そっかぁ……」


いつか、わかる日が来る、、、

いつか、わかってしまう日が、、、

できることならわかりたくない。
そんな日、来て欲しくない。

その日が来たとき、
私は変わってしまうのだろうか、、、

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