初恋の終着駅
タオルケットを頭から被って、もやもやしているうちに眠っていたらしい。暑くなって目を覚ましたら、お昼を過ぎていた。
我ながらよく眠れるものだと感心しつつも、今朝よりも頭がすっきりしてる気がする。立ってみたら体も軽い。
明日は学校に行けそうだ。
それでもまだゴロゴロしていると、携帯電話が震えた。珍しく妹からのメールだ。
『今から帰るけど、何か食べたいものある?』
相変わらず、愛想のない文。
だけど、一応気にしてくれていることが嬉しい。滅多にメールなんて送ってこない妹だから。
『冷たくて甘い、喉越しのいいものが食べたい』
図々しく返信したのに、妹からの返信はない。
寄るとしたら駅前のコンビニ。妹の買い物ついでに何か買ってくれるというのだろうけど、楽しみにしてしまう。