秘密
もうひとつの恋
「ナナ!おめでとう!」
式が終了して、控室代わりに借りていた部屋に、式に参列していたみんなが集まった。
両親にお互い挨拶をし、友人と歓談する楽しい時間。
友人で唯一呼んでいたのは彩だった。
「彩!ありがとう。でもびっくり、なんで高木くんと一緒なの?」
そう聞いたら、彩が真っ赤になった。
「彩?」
「あのね、ナナ。あたしね、彼と付き合うことになったの。」
離れた場所に居る高木を横目で見るとニコリと幸せそうに笑う。
「びっくりしたけど、お似合いよ、ふたり。」
「ナナもね。ナナのお陰なの。ありがとう。」
あたしの?何かしたかしら。
「出会う事が出来たのは、ナナのお陰。」
あぁ、そう言う事か。
「今度詳しく馴れ初めを聞かせてね。ブーケのご利益あるように、祈ってる。」
幸せそうに笑う彩を見ていて、自分はどうだったかな、と思う。
翔太のことを好きになってから、過去に縛られて苦しかった。
今は笑って言えるけど。
彩は苦しまずに幸せになって欲しいな。
大丈夫か、高木くんなら。
「ナナ。」
歩いてくる翔太を見て。
みんなが幸せになればいいな。
そう思わずにはいられなかった。
式が終了して、控室代わりに借りていた部屋に、式に参列していたみんなが集まった。
両親にお互い挨拶をし、友人と歓談する楽しい時間。
友人で唯一呼んでいたのは彩だった。
「彩!ありがとう。でもびっくり、なんで高木くんと一緒なの?」
そう聞いたら、彩が真っ赤になった。
「彩?」
「あのね、ナナ。あたしね、彼と付き合うことになったの。」
離れた場所に居る高木を横目で見るとニコリと幸せそうに笑う。
「びっくりしたけど、お似合いよ、ふたり。」
「ナナもね。ナナのお陰なの。ありがとう。」
あたしの?何かしたかしら。
「出会う事が出来たのは、ナナのお陰。」
あぁ、そう言う事か。
「今度詳しく馴れ初めを聞かせてね。ブーケのご利益あるように、祈ってる。」
幸せそうに笑う彩を見ていて、自分はどうだったかな、と思う。
翔太のことを好きになってから、過去に縛られて苦しかった。
今は笑って言えるけど。
彩は苦しまずに幸せになって欲しいな。
大丈夫か、高木くんなら。
「ナナ。」
歩いてくる翔太を見て。
みんなが幸せになればいいな。
そう思わずにはいられなかった。