雨が降る、恋が降る。
―――此処まで言われたら、気付かない人なんていないだろう。
絶対に。
余程の鈍感じゃない限り、気付かない人なんていないはず。
私はこの、胸の高鳴りを止める術【すべ】なんて知らない。
だから、ただひたすら。
ひたすらに、この状況を理解することでいっぱいいっぱい。
「み、三浦くん…?」
「俺、三浦のことが好きだったんだけど。ずっと」
「…っ、ストレートすぎ!」
今でも、ドキドキしてるのに。
どうしてストレートでまた言うの。
私を、心臓発作で殺したいの?
そう思っていると、
「ストレートに言わなきゃ、通じないのは誰だよ」
「…!ちがっ」
三浦くんは、今までに見たことがない表情で、私を見る。
意地悪だ。
本当。
顔が真っ赤で、どうしようもないぐらい心臓のドキドキも、収まらない。
落ち着け、落ち着けと思っていたら、余計に止まらないこの鼓動。
その正体は…一体、何なの?
私はひたすら三浦くんを見ていた。
すると、