愛しているものは。
はじまり。
私の世界は、パソコンの中と学校と
薄暗い家の中だけの小さな世界だった。
目に見えるものすべてが、モノクロの単調な色をしていた
いつもと変わらない休み時間。
騒がしい教室も
教室の隅で本を開く私を、笑みを浮かべた変な目で見る女子生徒も
昨日の光景を再生してるみたいだ。
そんな毎日を
早送りの慌ただしい毎日に変えてくれたのは
今も明るい笑い声をあげている
まるで太陽のような君だった。