君を忘れない(特別篇、第三章の前に)
格好悪くても目一杯生きていきたい
直「さて、そろそろ対談も終わりに近づいてきましたが、これから『君を忘れない』も第三章、季節でいうと秋になります。虎姫くん、まだまだ頑張ってもらうよ」


ト「お、お手柔らかにお願いします」


ハ「あの、僕はもう出番なしですか」


直「うーん・・・最終章で少しはあるかも」


ハ「少しですかっ(笑)」


濱「ええやん、生きてるんやから。俺なんか今回はこいつ(直木翔人)の妄想のなかにいるだけで、死んでるんやで(笑)」


直「もう、いいじゃん。お前はお前らしく最後まで笑ってたんだから」


濱「じゃあ、作者らしく何かメッセージ的なものを頼むわ」


直「いきなりかよ。うーん、こんなくだらいことを言っていますが、こいつ(濱西慧介)は本当に最後まで自分らしく笑って生きていた。一生懸命に自分らしかった・・・

それに、さっき書いたもう一人の友人も僕には大切な友人の一人でした。命を経つ二か月前に僕はその友人と会いましたが、そのときはそんな素振りも見せずに僕は何もしてあげられなかった。

無力という言葉を嫌というほど思い知りましたが、だからこそ僕はその友人やハマ(濱西)のことを忘れずに二人の分まで頑張りたい。立派に生きていけなくてもいい、格好悪くても目一杯生きていきたい。

それをこれから『君を忘れない』を通じて、伝えていけたらなと思います」


ト「直木さん・・・」
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