等心大〜tou・sin・dai〜
「赤ちゃんに…影響ないかな?」
さんざん愛し合ったあと
友貴は急に心配して
「あぁ〜大丈夫かなぁ。
やっぱやめといた方が…」
と布団の上で
頭をかかえていた。
「別になんともないし
大丈夫だよ?」
「でも腹の中では
苦しがってたかも…」
「平気だってばぁ
むしろ避妊する必要なくていいかもーなんてね」
「あっ…彩っ!
何言ってんだよ」
「えへへへ」
かわいい。
こう思うのは
母性本能だろうか。
友貴を抱きしめる。
体温が溶けあう。
幸福な瞬間。
「彩ぁ」
「なぁに」
「俺は彩が好きだからさぁ…
あんまり…その…」
「なに?」
「抱いて、とか
可愛く言われちゃうと
我慢できないってゆーか…」
友貴が顔を赤らめて
そんなことを言うなんて。
こらえきれず笑ってしまった。
友貴は耳まで赤くなった。
「おまえ妊婦なんだぞっ」
「だから大丈夫だってば〜」
久しぶりにこんなに笑った、って
そう思うくらい
本当に久しぶりに
大きな声で笑った。
声をあげて笑うこと
いつからしなくなったんたろう。
久しぶりだからこそ、実感する
笑うことの大切さ。
朝見た
哀しい夢の記憶は
笑い声に掻き消されていった。
さんざん愛し合ったあと
友貴は急に心配して
「あぁ〜大丈夫かなぁ。
やっぱやめといた方が…」
と布団の上で
頭をかかえていた。
「別になんともないし
大丈夫だよ?」
「でも腹の中では
苦しがってたかも…」
「平気だってばぁ
むしろ避妊する必要なくていいかもーなんてね」
「あっ…彩っ!
何言ってんだよ」
「えへへへ」
かわいい。
こう思うのは
母性本能だろうか。
友貴を抱きしめる。
体温が溶けあう。
幸福な瞬間。
「彩ぁ」
「なぁに」
「俺は彩が好きだからさぁ…
あんまり…その…」
「なに?」
「抱いて、とか
可愛く言われちゃうと
我慢できないってゆーか…」
友貴が顔を赤らめて
そんなことを言うなんて。
こらえきれず笑ってしまった。
友貴は耳まで赤くなった。
「おまえ妊婦なんだぞっ」
「だから大丈夫だってば〜」
久しぶりにこんなに笑った、って
そう思うくらい
本当に久しぶりに
大きな声で笑った。
声をあげて笑うこと
いつからしなくなったんたろう。
久しぶりだからこそ、実感する
笑うことの大切さ。
朝見た
哀しい夢の記憶は
笑い声に掻き消されていった。