等心大〜tou・sin・dai〜
夕食後、
私は自分の部屋で
パソコンを開いた。
メールをチェックすると
春奈からメールがきている。
――久しぶり。
一緒に飲みに行ったのは
何ヶ月前だっただろう。
春奈はまだドイツで
オーケストラのオーディションを
受け続けてる、と言っていた。
ワクワクしながら
メールを開くと
意外なことが書いていた。
『久しぶり〜♪
近々、日本に完全帰国します!
またご飯でも一緒にどう?』
まだドイツにいるって
そう言ってたのに
何かあったんだろうか。
春奈が簡単に
信念を曲げたり
諦めるはずがない。
学生時代からよく知ってる、春奈の性格。
あまりメールで
詮索するべきじゃないだろう。
話したければ
きっと自分から話してくれる。
私はちょっと考えて
メールを打った。
『会えるの楽しみにしてるね!
私もビッグニュースあるから
楽しみにしておくよーに』
――送信。
25にもなると
みんな色んなことがあるものだ。
私も。春奈も。
想う方向にすすめないのは
もしかしたら
私だけじゃないのかもしれない。
色んなものを
諦めたり、妥協したり、
気持ちに折り合いをつけながら
自分を納得させて、生きていく。
それが大人になる、って
ことなのかもしれない。
人生を諦めてるわけじゃない。
かといって
夢だの希望だのばかり
追いかけるつもりでもない。
25歳、というのは
中途半端なのかもしれない。
私は自分の部屋で
パソコンを開いた。
メールをチェックすると
春奈からメールがきている。
――久しぶり。
一緒に飲みに行ったのは
何ヶ月前だっただろう。
春奈はまだドイツで
オーケストラのオーディションを
受け続けてる、と言っていた。
ワクワクしながら
メールを開くと
意外なことが書いていた。
『久しぶり〜♪
近々、日本に完全帰国します!
またご飯でも一緒にどう?』
まだドイツにいるって
そう言ってたのに
何かあったんだろうか。
春奈が簡単に
信念を曲げたり
諦めるはずがない。
学生時代からよく知ってる、春奈の性格。
あまりメールで
詮索するべきじゃないだろう。
話したければ
きっと自分から話してくれる。
私はちょっと考えて
メールを打った。
『会えるの楽しみにしてるね!
私もビッグニュースあるから
楽しみにしておくよーに』
――送信。
25にもなると
みんな色んなことがあるものだ。
私も。春奈も。
想う方向にすすめないのは
もしかしたら
私だけじゃないのかもしれない。
色んなものを
諦めたり、妥協したり、
気持ちに折り合いをつけながら
自分を納得させて、生きていく。
それが大人になる、って
ことなのかもしれない。
人生を諦めてるわけじゃない。
かといって
夢だの希望だのばかり
追いかけるつもりでもない。
25歳、というのは
中途半端なのかもしれない。