等心大〜tou・sin・dai〜
その後、
私は病室に移り
友奈は霊安室へと移された。
友貴と母が
火葬などの手続きをしてくれて
「明日の午後に退院できるって」
と言って
母は先に帰った。
気を使ってくれたのだろうか。
病室に、
友貴と二人きりになった。
「明日迎えに来るよ」
「友貴…仕事でしょ?」
「休みとるよ。
今そんなに忙しくないから」
「そっか…ありがとう」
病院の夕食が出たけど
手をつける気になんてなれなかった。
「体…どっか痛むのか?」
「ううん、もう大丈夫」
「食欲ないのはわかるけど…
明日は少しでも口に入れろよ」
「うん」
「彩」
「ん?」
「俺、彩とやり直したいって
ずっと思ってたんだ」
「……」
優しい、優しい友貴。
私はこんなにバカで
最低で
甘ったれで
弱虫で
子供さえもちゃんと産めなくて
それなのに
どうしてこんなに
優しくするんだろう。
私にはそんな資格、ないよ。
「こんなときに言うべきじゃなかったかもしれないけど」
友貴はそう言うと
私の頭をなでた。
「また明日くるから
ちゃんと寝るんだぞ」
「うん…」
友貴は静かに
帰って行った。
私は病室に移り
友奈は霊安室へと移された。
友貴と母が
火葬などの手続きをしてくれて
「明日の午後に退院できるって」
と言って
母は先に帰った。
気を使ってくれたのだろうか。
病室に、
友貴と二人きりになった。
「明日迎えに来るよ」
「友貴…仕事でしょ?」
「休みとるよ。
今そんなに忙しくないから」
「そっか…ありがとう」
病院の夕食が出たけど
手をつける気になんてなれなかった。
「体…どっか痛むのか?」
「ううん、もう大丈夫」
「食欲ないのはわかるけど…
明日は少しでも口に入れろよ」
「うん」
「彩」
「ん?」
「俺、彩とやり直したいって
ずっと思ってたんだ」
「……」
優しい、優しい友貴。
私はこんなにバカで
最低で
甘ったれで
弱虫で
子供さえもちゃんと産めなくて
それなのに
どうしてこんなに
優しくするんだろう。
私にはそんな資格、ないよ。
「こんなときに言うべきじゃなかったかもしれないけど」
友貴はそう言うと
私の頭をなでた。
「また明日くるから
ちゃんと寝るんだぞ」
「うん…」
友貴は静かに
帰って行った。