等心大〜tou・sin・dai〜
「いってくる」
手紙を
バッグに押し込み
私は立ち上がった。
「今日早いの?」
「わかんない」
母の顔を見ずに
そそくさと家を出た。
なんだか
ムカムカする。
デキチャッタ婚なんて
ちっとも
うらやましくないのに。
ムショーに
友貴に会いたくなり
ケータイを開いた。
『今日、夜ヒマ?』
メールを送る。
友貴は
私よりひとつ年上。
付き合って2年になる。
返事はすぐきた。
『ヒマだよ。
飯でも食う?』
なによ、
飯「でも」って。
ちょっと
イラだちを感じつつ
返信した。
『飯“でも”食いましょう。
仕事終わったら部屋で待ってるね』
友貴は一人暮らしなのだ。
私が合い鍵をもらって
もう1年がたつ。
――今日は私の手料理にしよう。
何にしようかな。
沈んでいた気持ちが
少し、浮きたった。
手紙を
バッグに押し込み
私は立ち上がった。
「今日早いの?」
「わかんない」
母の顔を見ずに
そそくさと家を出た。
なんだか
ムカムカする。
デキチャッタ婚なんて
ちっとも
うらやましくないのに。
ムショーに
友貴に会いたくなり
ケータイを開いた。
『今日、夜ヒマ?』
メールを送る。
友貴は
私よりひとつ年上。
付き合って2年になる。
返事はすぐきた。
『ヒマだよ。
飯でも食う?』
なによ、
飯「でも」って。
ちょっと
イラだちを感じつつ
返信した。
『飯“でも”食いましょう。
仕事終わったら部屋で待ってるね』
友貴は一人暮らしなのだ。
私が合い鍵をもらって
もう1年がたつ。
――今日は私の手料理にしよう。
何にしようかな。
沈んでいた気持ちが
少し、浮きたった。