等心大〜tou・sin・dai〜
「友貴って
子供欲しいとか思うの?」
友貴が一瞬
目を見開いて
「そりゃあ、いつかはね」
と言った。
「ふぅん」
「でも彩は
お母さんって感じじゃないな」
「何?それどういうこと?」
「まだ子供ってことさ」
「ひとつしか違わないくせに」
ムッ。
別に“ママ”に
憧れてるわけじゃないけど
なんかムカムカ。
そんな私の態度を察してか
友貴が明るく
話題を変えた。
「彩はさ、
女の子〜って感じだよな」
「何よそれ。
フォローのつもり?」
「いや、カワイイってこと」
機嫌直すつもりじゃなかったのに
顔がゆるんでしまう。
「怒ってんの?」
「……怒ってた」
「今は怒ってないってこと?」
「…まぁね」
「素直じゃねーな」
そう言うと
友貴がフッと笑った。
私はワガママなのに、
友貴は優しい。
私はこの笑顔に
ものすごく弱いのだ。
「もしかして
結婚したいとか思ってんの?」
「ちっ…違うわよ」
「ふぅん」
――嘘。
本当は
そろそろいいかな、って
思ってる。
でも、迷ってる。
“友貴はどうなの?”
聞きたい。
でも、聞けない。
女の25と、男の26。
ひとつしか違わない。
けど、全然違う。
男と女は
ちっとも平等なんかじゃない。
とくに
結婚に関しては。
「あ、オレ今度の土日
実家帰るんだ。」
「え?なんで?」
子供欲しいとか思うの?」
友貴が一瞬
目を見開いて
「そりゃあ、いつかはね」
と言った。
「ふぅん」
「でも彩は
お母さんって感じじゃないな」
「何?それどういうこと?」
「まだ子供ってことさ」
「ひとつしか違わないくせに」
ムッ。
別に“ママ”に
憧れてるわけじゃないけど
なんかムカムカ。
そんな私の態度を察してか
友貴が明るく
話題を変えた。
「彩はさ、
女の子〜って感じだよな」
「何よそれ。
フォローのつもり?」
「いや、カワイイってこと」
機嫌直すつもりじゃなかったのに
顔がゆるんでしまう。
「怒ってんの?」
「……怒ってた」
「今は怒ってないってこと?」
「…まぁね」
「素直じゃねーな」
そう言うと
友貴がフッと笑った。
私はワガママなのに、
友貴は優しい。
私はこの笑顔に
ものすごく弱いのだ。
「もしかして
結婚したいとか思ってんの?」
「ちっ…違うわよ」
「ふぅん」
――嘘。
本当は
そろそろいいかな、って
思ってる。
でも、迷ってる。
“友貴はどうなの?”
聞きたい。
でも、聞けない。
女の25と、男の26。
ひとつしか違わない。
けど、全然違う。
男と女は
ちっとも平等なんかじゃない。
とくに
結婚に関しては。
「あ、オレ今度の土日
実家帰るんだ。」
「え?なんで?」