等心大〜tou・sin・dai〜
Pipipipipi…
携帯のアラームをとめ
ゆっくりと瞼を開く。
友貴はまだ
ぐっすりと眠っている。
静かにベッドを降り
コーヒーを入れようと
お湯を沸かした。
――いい天気。
ベランダに出てみると
朝のピン、とはった空気を
頬に感じる。
早起きって気持ちがいい。
起きる時はちょっと辛いけど。
部屋に戻り
コーヒー豆の蓋を開けると
急に吐き気に襲われた。
やっぱり。
多分、じゃなくて。
かも、じゃなくて。
きっと、確実に、
私は妊娠してる。
――怖い。
私のお腹の中に
何か得体の知れないものが
いるような、そんな恐怖。
私が私でなくなっていくような。
私の子供だけど
でも
怖いよ。
どうかどうか
友貴の子でありますように。
不安な気持ちを
拭い去るかのように
私は洗面所で顔を洗った。
どうしたらいいの。
友貴にも
両親にも
何て言えばいいの?
堕ろすの?
私、産みたいの?
どう思ってるのかも
よくわからない。
自分のことなのに。
私はどうしたいのだろう。
携帯のアラームをとめ
ゆっくりと瞼を開く。
友貴はまだ
ぐっすりと眠っている。
静かにベッドを降り
コーヒーを入れようと
お湯を沸かした。
――いい天気。
ベランダに出てみると
朝のピン、とはった空気を
頬に感じる。
早起きって気持ちがいい。
起きる時はちょっと辛いけど。
部屋に戻り
コーヒー豆の蓋を開けると
急に吐き気に襲われた。
やっぱり。
多分、じゃなくて。
かも、じゃなくて。
きっと、確実に、
私は妊娠してる。
――怖い。
私のお腹の中に
何か得体の知れないものが
いるような、そんな恐怖。
私が私でなくなっていくような。
私の子供だけど
でも
怖いよ。
どうかどうか
友貴の子でありますように。
不安な気持ちを
拭い去るかのように
私は洗面所で顔を洗った。
どうしたらいいの。
友貴にも
両親にも
何て言えばいいの?
堕ろすの?
私、産みたいの?
どう思ってるのかも
よくわからない。
自分のことなのに。
私はどうしたいのだろう。