初恋日記
妹
「おい小森、合コン行くぞ」
「また!?ここんとこ毎日じゃないか、一体どうしたんだよ?」
「どうした?って、どうもしねぇよ。ただ女の子と遊びたいだけだ」
「吉澤さ、彼女できたばっかじゃなかった?」
「あ?」
俺は荒れていた。
心配してくれる親友を睨みつける始末だ…
情けない…。
「…そっか。そうだったのか」
「哀れんだりするなよ。もうあんな女忘れた!俺は新しい恋をみつける!」
「あ、おいっ…」
結局、小森は俺についてきた。
あれから、今日で通算12回目の合コンだ。今日こそ決めてやる!
「おう寛太、こっちこっち!」
主催は腐れ縁のこいつ、田辺亮佑。いわゆる幼なじみで、幼稚園、学校、職場まで、何かにつけて俺の周りにいる。
女と酒とギャンブルのことならこいつ。筋金入りの遊び人だ。
「今日はすごいぞ驚くぞ!」
「ええ?そんなに言うならめちゃくちゃ期待するぞ?」
「どうぞどうぞ、さっ」
そこには、バーには不似合いなほど年齢層の低い女の子たちが集まっていた。