初恋日記

「じゃみんな、今日は楽しみましょうね~」

「は~い」



…いいのか?おい。
見るからにまだ10代じゃないか絶対。


いくらヤケになっていた俺にも、理性はあった。



「亮佑、場所変えないか?」

「なんで。俺のセレクトに不服か?」

「彼女らいくつだよ?酒とかヤバいだろ」

「心配すんな。みんなジュースだから!ほら、おまえのための合コンだろ、たのしめ!」

「…お、おう……」



俺のため…とか言って、一番ノリノリなのは自分だろ。





「……………」

「…あ、俺吉澤寛太、25才。君は?」



とりあえず横に座ってた子に話しかけたが…無反応。

ていうか、食べるのに夢中だ。



「いい食べっぷりだね」

「は?」



…余計なひとことだったかな。ひと睨みくらってしまった。



「いや…見てて気持ちいいよ!俺よく食べる子大好き!」

「……………」



愛想笑いしてみても…無視。

いいよいいよもう…。

こんなことはわが妹で慣れてますから。


それにしても…どの子も妹にしか見えん。
亮佑のやつ、一体どこから集めてきたんだ…?



そういや小森は…



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