初恋日記
「ははははは!」
乗り気じゃなかったのにめちゃくちゃ楽しそ…。
まぁ、よかったじゃん。
俺は…
「悪い、用思い出したから帰るわ」
「え?そうなのか?」
「じゃあな」
小森にそっと伝え、俺は合コン会場をあとにした。
亮佑は女の子とおしゃべりに夢中で気づいていなかっただろう。
「ふぅ……」
橋の上でいっぷく…
なんか今日は疲れたな。
「……………」
忘れようと思っても、あの時の彼女の言葉がふと頭をよぎる。
ーー大嫌いだったのよ!
………と。
「そんなハッキリ言わなくてもいいだろ…」
「あたし何も言ってないけど」
「うおっ…」
いきなり横から声がして驚いた…。
誰かと思えば、さっきガバガバ食ってた女の子だ…。
「びっくりするじゃないか…いつからいたんだよ?」
「ずっといたよ。ついてきたの!」
「え?」
まさかこいつ、俺に惚れたか…?
「ねぇ、今夜泊めてくんない?」
「え!?」