初恋日記
イマドキの女の子はなんて積極的なんだ…。
「い…いいよ」
「マジ?やったぁ!」
い…いかん!よくないよくない!
「やっぱりダメだ!」
「えー?今いいって言ったじゃん!」
「君、いくつ?」
「15」
…危うく犯罪者になるとこじゃないか!
「おうちに帰りなさい、俺送ってくから」
「やだ!ていうか帰る家なんてないし。…ねぇお願い!玄関のすみっこでもいいから!」
「玄関のすみっこって…。家の人心配してるぞ」
「してない!あたしなんかいないほうがいいんだから…あたし家出したの。けど野宿ってなかなか恐くて…ねぇお願いします!」
「……………」
困ったぞ…。
これは単なる色恋沙汰ではない…
「茜っ!」
「げ…お姉…」
オネエ?…ちがうか。
彼女のお姉さんらしき人が現れた。
ほっ……
って……
「こんなところで何してんの?お母さんに聞いたよ。家出したんだって?」
「…お姉に関係ないでしょ。お姉だって家出てんじゃん」
「私は社会人として自立したから…屁理屈言ってないで帰るよっ!」
「やだっ離してっ!助けて寛ちゃん!」