【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
それは、俺らの総長と同じ。
誰も寄せ付けることのない、存在感。
どこか彼女と雅は似ていると、思った。
ほんの、少し。
資料室には誰も居なく、俺たち二人だけ
。
「ソファーに座って」
そう言うと、麗ちゃんはソファーに腰を
下ろし、俺は向かい合うように座った。
「さて、何から話そうか」
そう言うと、麗ちゃんが真っ直ぐ俺を見
つめてくる。
そして、僅かに目を伏せた。
「別に、何も知らなくてもいい。だから
、姫っていうの取り消したい」
「それは、駄目だよ」
「……わかってるわ、そんなこと」
ふ、と自嘲するように笑う麗ちゃん。
「……ほんと、なんで私なの」