【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
それに、その飄々とした態度も気に食わ
ねーんだよ、俺は。
俺達を見て、騒ぐでも怯えるでもなく、
ただどうでも良さそうに傍観していて。
それどころか、時々、鬱陶しそうに表情
を歪める。
「お前が襲われないように護ってやって
るんだろうが」
「……恩着せがましいわよ、悠」
「黙れ生意気女」
そう言うと、呼び方が気に食わなかった
のか、クイ、と一瞬だけ眉を寄せて。
また、完璧なまでの無表情を取り繕った
。
「悠の方が、生意気でしょ」
「……っ」
ギり、と拳を握りしめる。
コイツ……っ!
俺が生意気!?
そんな風に俺を貶す奴なんて、居ても類
とか仁斗くらいのもんだったのに……!