【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
やっぱりこんな女が姫とかあり得ねぇ!
「ほんっとにうぜぇなお前は!」
「……そう」
そうってなんだよ、そう、って!
納得すんのかよ!
「もうお前一発殴らせろ!」
「……え。殴られる明確な理由がないじ
ゃない。私、貴方のサンドバッグになる
趣味は無いんだけど」
「理由なんてなぐりたいからに決まって
んだろ!」
そう言うと、はあ、とため息をつく生意
気女。
そして、真っ黒なその瞳で、真っ直ぐ俺
を見つめた。
その強い眼差しに、思わず動揺する自分
が居るのもまた事実で。
「殴っても、良いわよ」
そして目の前のこの女は、そんな事を言
い出した。