【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~





……はっ、やっぱ、比べもんになんねー
な。



あの女の黒も、相当な存在感だったけど
──雅とは比べもんになんねー。



ビリビリと痺れるような存在感。



本気の雅を目の前にしたら、立てなくな
るんじゃないんだろうかとさえ、思う。



「……麗は」



だから、イラつく。



それだけすごい人なのに。最近の雅は、
あの女の事ばかり。



女に現抜かすような滑稽な姿が、見てー
んじゃねーのに、俺は。



「ちゃんと一緒に来たぜ。ただあいつ、
授業に出たいって言うから」



そう言えば、「そうか」と雅は頷き。春
希が「じゃあ俺も行こうかなー」と資料
室を出ていった。



……春希も春希で、すっかりあの女にな
ついてるし。





< 125 / 366 >

この作品をシェア

pagetop