【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
……はっ、やっぱ、比べもんになんねー
な。
あの女の黒も、相当な存在感だったけど
──雅とは比べもんになんねー。
ビリビリと痺れるような存在感。
本気の雅を目の前にしたら、立てなくな
るんじゃないんだろうかとさえ、思う。
「……麗は」
だから、イラつく。
それだけすごい人なのに。最近の雅は、
あの女の事ばかり。
女に現抜かすような滑稽な姿が、見てー
んじゃねーのに、俺は。
「ちゃんと一緒に来たぜ。ただあいつ、
授業に出たいって言うから」
そう言えば、「そうか」と雅は頷き。春
希が「じゃあ俺も行こうかなー」と資料
室を出ていった。
……春希も春希で、すっかりあの女にな
ついてるし。