【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
心配なんかすんな、うぜぇ。
そう思いながら部屋に入り、鍵をしめた
。
"俺のためを想って"なんて体裁で注意し
てくるアイツ。戸籍上では俺の父親だけ
ど、あんなの父親だなんて認めてない。
「自分の息子だから心配なんだ」と言え
ば聞こえはいいけど、アイツは違う。
自分の名前にキズが付くのが怖いだけ。
そういう人間。
自分にとってメリットになるものは傍に
置いておき、愛でて。
デメリットにしかならないものには、や
たらと怒り、不快そうにするだけ。
アイツは気に入らないんだろう。
この青い髪の毛も。
毎日喧嘩してる事実も。
全部、俺が"出来損ない"だから気に入ら
ないんだろう。
アイツは知らない。知ろうともしない。