【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
母親が小さい頃から居なかった俺達は、
小学生の時から、家の家事をやっていた
。
とはいっても、ほとんど俺がやっていた
けど。
病気で死んじまった母さん。
母さんっ子だった空の苦しみはわかって
いたから、そんな空を守りたくて、俺は
できるだけ空にはなにも任せなかったん
だ。
だけどこの頃は、俺がいつも帰りが遅か
ったりするから、空がやってくれている
事もある。
悪いとは思うけど、どうしてもこの家に
は帰ってきたくなくて。
「兄ちゃん……ごめん」
「なんで空が謝るんだよ」
俺は少し笑って、乱暴に空の頭を撫でて
やった。
空は知ってるんだ。
俺がいつも空と比べられていることを。
空は優秀だ。
中学も、有名な進学校に通っているし、
そんな進学校の中でも一際頭がいい。