【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
男の仲間らしき奴らも数人居んのに、全
く俺を攻撃してこない。
むしろ、余興でも楽しむかのように、俺
とコイツとの喧嘩を見物している。
……なんなんだ?───と思っていると
。
「余所見してんじゃねぇぞゴラァ!!」
男の拳が、目の前に来ていた。
「っ、」
咄嗟に腕で顔面を庇い、拳を受け止める
。
ズサササッ、とコンクリートを擦りなが
ら、後退した。
……チッ、めんどくせー。
俺は体勢を立て直し、男を見据えると、
拳を構えながら男に近づいた。
急速に間合いを詰めて、男の目の前に行
くと、ソイツの目が僅かに見開かれた。