【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
どこだ?どこにいった。
「……ああ、やっぱりお前は強いなぁ」
「……だからなんだよ」
「だから?───だから、楽しみで仕方
ねぇよ」
そこまで言うとソイツは、俺を見下すよ
うにわらった。
「お前のその余裕ぶった顔が、崩れるの
がなァ!」
男が、そう言った瞬間。
「───っ、離せよ!」
聞こえてきたのは、ここにいるはずのな
い、弟の……空の声だった。
声のする方を見れば、居なくなったと思
っていた男の仲間の一人に、引き摺られ
るようにしてつれてこられていて。
「空……!?」
「兄ちゃん!」
俺を見つけて、縋るように俺を呼ぶ空。
俺はすぐに空に駆け寄ろうとしたけど。