【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
「動くんじゃねぇ!」
空を掴んでる男が、そう言ってナイフを
出して、空に突き付けたから、俺は足を
止めた。
「こっちに来たらどうなるか……わかっ
てんだろうなぁ?」
「……っ、」
ギリ、と歯を食い縛る。
すると、俺と今までやりあってた男が、
笑いだした。
「あははっ、サイコーだな!お前の焦っ
た顔が見られるなんて」
「……卑怯な真似、してんじゃねえよ」
「卑怯?喧嘩にな、卑怯もクソもねーん
だよ!」
そう言いながら、また殴ってくる男。
「兄ちゃん!」
空の叫ぶ声が聞こえる。
大丈夫。こんな奴に殴られたりしない。
──ただ。