【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~






ただ、こんな喧嘩の場面なんて、空には
見せたくなかった。



こんな汚れたセカイ、知ってほしくなん
てなかったのに───。



次々と飛んでくる拳を避けながら、ギリ
、と歯ぎしりをした。



ごめん。ごめんな、空。


こんな場面見せて……怖い思いさせて、
ごめんな──……。



───パシッ!



飛んできた男の拳を受け止めて、そのま
ま睨み付ける。



「……いい加減、弟を解放しろ」



こっちだってそこまで気長じゃないんで
ね。



「ナイフも今すぐ捨てろ」



あんなもの、喧嘩慣れしてねぇ奴に向け
やがって。



「ハイハイ、わかりましたよ──なんて
、言うとでも思ってんの?」





< 139 / 366 >

この作品をシェア

pagetop