【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~





多勢に無勢では飽きたらず、更には俺が
動けなくなるような事まで持ち出してく
るなんて。



「……ぐはっ…!」



強い蹴りが、無抵抗の俺のみぞおちに入
る。



その衝撃に思わず身体を折り曲げると、
そうさせまいというように、男に前髪を
わしづかみにされて、無理やり顔を上げ
させられた。



冷たく、蔑むように見下ろしてくる男。
だけどその目には、僅かに嬉々とした色
も合わさっていた。



「すごいいい眺めだよ。俺にズタボロに
されてる姿を見下ろせるなんてね」



そう言って、クツクツと喉で笑う男。



俺はそんな男を、思い切り睨み付けた。



「こんな卑怯な真似して……そうまでし
て勝って、テメェは嬉しいのかよ…!」



そう言った瞬間、不愉快そうに顔を歪め
た男に、そのまま顔面をぶん殴られた。



バキッ、と何かが砕けるような音がして
、地面に打ち付けられる身体。





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