【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
起こそうとした身体をそのまま踏んづけ
られて、俺はコンクリートにうつ伏せに
なった。
「べらべらしゃべってんじゃねーよ。卑
怯とかそんなんどうでもいいんだよ。テ
メェが惨めになってるのを見てられるん
だったらなぁ?」
「……っ」
「ま、俺の仲間も、早くお前を痛めつけ
たくてしょうがないみたいだし?」
──もう少し、遊んでもらうよ。
そんな言葉と共に、一斉に襲いかかって
くるのがわかった。
俺はこれからやって来る、壮絶な痛みを
覚悟して、瞼を閉じた。
もういっそのこと、このまま息絶えても
いい。生きてたって良いことなんてねえ
し。
ただ一つ、心残りがあるならそれは、空
を一人にしちまう事だけど──。
その時だった。
「おいコラ。テメェら糞みてーな喧嘩し
てんじゃねーぞ」