【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
麗ちゃんはなんか類に警戒心を抱いてる
みたいだし、悠は麗ちゃんを敵対視して
るし……。
そんな二人と登下校一緒じゃ、疲れるの
も仕方ない。
「じゃあ今日は俺だから癒されるんじゃ
ない?」
「そうね。何も考えなくて済むわ」
……何も考えなくてって麗ちゃん……。
それはそれで酷く無いですか。
どんだけ意識されてないの、俺。
だけど、深く他人に干渉してこようとし
ない麗ちゃんだから。
そんな麗ちゃんだから、気に入ったって
いうのも本当の事で。──そんな麗ちゃ
んだから俺は……。
俺は、淡い期待を募らせてしまう。
彼女にあの子を重ねて、あの子もいつか
、麗ちゃんのように目を開いて、美しい
声で言葉を紡ぐんじゃないかって。
それが夢物語だなんて、思いたくなくて
。