【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
わかってるよ。ただの現実逃避だって事
。
それでも俺は、そうやって精神を保って
いないと狂ってしまいそうで。
もう、どうにもなんないんだ。
「今日は送ってくれてありがとうね」
放課後、無事に麗ちゃんを家まで送り届
けると、麗ちゃんがそう言った。
相変わらずの無表情だけど、それでもお
礼を言われるのは嬉しかった。
「あは、どういたしましてー。じゃあ、
また明日ね、麗ちゃん」
「じゃあ」
麗ちゃんが家の中に入ったのを見届けて
から俺はある場所へと歩みを進めた。