【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
俺、嫌われるような事した覚えないんだ
けどねぇ。
「図星?」
ちょっと意地悪にそう聞くと、姫は小さ
く口を開いた。
「……嫌いとか、そんなんじゃない」
「でも人間は皆嫌いなんじゃなかったっ
け」
そう言って、悠のこと怒らせてた。
まああいつも短気だから、すぐに怒っち
ゃうだけなんだけど。
すると、姫が少し冷たい目で俺を見てき
た。
「そうやって人の揚げ足取らないでよ。
……そりゃ嫌いだけど、特別貴方が嫌い
とかじゃないって言ってるの」
う~ん、姫って意外と素直だよね。
裏表も無さそう。だから雅は気に入った
のかね。
──まあ、そもそも。
姫が俺のことを嫌っていようがいまいが
、俺はどうだっていい。