【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
甘い罠。
こういう罠なら、喜んで誘いにのっちゃ
うけど。
「君らもサボり?」
「そうなのー。私達、暇なんだぁ」
「だから仁斗君、アソボ?」
"何して?"なんて野暮な事は聞かないけ
ど。
俺はそんな二人にちょっと微笑んで。
「ごめんね。今は気分じゃないから、ま
た今度ね」
そう言うと、えー?と不満そうに唇を尖
らせる二人。
俺はそんなミユキちゃんの後頭部を引き
寄せて、軽く触れるだけの子供騙しみた
いなキスをした。
すると、嬉しそうに笑って、「じゃあ今
度絶対だよ?」といって帰っていく二人
。
そんな二人を見届けてから小さく息をつ
いた。
……ああ、やだなぁ。