【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
こんな女の子の誘いを断るなんて、柄じ
ゃないっつーのに。
今朝の会話で、ちょっとほだされてるな
んて。
こえーな、姫。
はは、と小さく笑いながら前髪をくしゃ
りとかきあげる。
……なに感傷的になってんだか。
「こんな所に居たんだ?」
ふと、そんな声が聞こえて後ろを向けば
、そこには類が居て。
クスリと笑いながら、俺の傍にきた。
「類が屋上来るなんて珍しいねぇ」
「そうかな。ここの屋上は眺めが良いか
らね、俺もたまに来るんだよ」
ふわ、と吹いてきた風に、類の銀髪が揺
れる。
「……さっき女の子が出てきたから、邪
魔しちゃうかと思ったけど。べつに何も
無かったみたいだね?」