【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~

手のぬくもり: 麗side






──キーンコーン……。



四時間目の終わりを告げるチャイムとと
もに、私は静かに立ち上がった。



そして、バッグから今日のお昼ご飯が入
ったビニール袋を取り出して、教室を出
る。



──向かう先は、資料室。



『麗、明日からここで昼飯を食え』



雅にそう言われたのは、皆が交代に私を
送り迎えしてくれるようになった頃の事
だった。



出来るだけ皆と関わりたくなかった私は
、当然断ろうとしたんだけど。



『麗ちゃん、断ったりしないよね?』



類がにっこりと(悪魔の)微笑みを浮か
べてそう言うから、私には選択肢なんて
一個しか無かったのだ。



本当に、類は苦手だ。






< 181 / 366 >

この作品をシェア

pagetop