【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
他に座る所もないし、床で食べるなんて
絶対嫌だし。
それに、ここ何日かで雅の隣に座るのは
慣れちゃった。
ただ……ときどき雅が、真っ直ぐに私を
見つめてくるのには、いつも心臓が不規
則に揺れるんだけど。
言いたいことがあるなら言えばいいのに
、雅はなにも言わずに私を見つめる。だ
から落ち着かないのだ。
ソファーに腰をおろして、今日のお昼を
取り出すと……。
「お前、またそれかよ」
と、悠がちょっと顔をしかめた。
それに続いて、春希がクスクスと笑う。
「ほんと好きだよねー麗ちゃん。そのメ
ロンパン」
そう言って春希が指差した先には、私の
両手に包まれるメロンパン。
「……好きで悪い?」