【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
「細くなんてないわよ」
「いーや、細いよ」
……細くないって言ってるのに。
だいたいメロンパン一個でもちょっと多
いのに、これ以上食べたらお腹が破裂し
ちゃうと思う。
なんて思っていたら不意に、
「麗」
と雅に横から声をかけられて、私は雅の
方を向いた──と同時に重なる視線。
……や、やっぱり近い、この距離。
「な、なに……」
「これ、食べるか?」
そう言ってズイッと差し出されたのは、
フォークに刺さった桃。
いやいや……。
そんな雅から貰うなんて……それに皆み
てるし。これっていわゆるその……あー
んってヤツでしょ?
ていうか桃って。