【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
雅はいつもバイクだったから、てっきり
駐車場に行くのかと思ったけど、そんな
予想とは反して、そのまま学校を出る雅
。
「ねえ、今日もバイクで来てるんじゃな
いの?」
わざわざまた取りに来るのも煩わしいで
しょ、と言うと、雅がチラッとこっちを
向いて。
「今日は徒歩だ。登校の時もそうだった
だろ」
と言うから、ああそういえば、と思った
。確かに今朝はバイクなんて無かった。
「バイクで来ないなんて珍しいのね」
そう言うと、雅がやけに甘い視線を向け
て来たから、思わず息を呑む。
なんでいきなり雰囲気が変わるのよ…。
「べ、別にちょっと気になっただけだか
ら……」
気にしないで、と言いながら少し後ずさ
る。
しかし。