【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
さっきまでブス、って私のこと罵ってた
じゃない。
そんな風に思いながらも、どうせそれを
指摘した所で、逆にこの子らを煽るだけ
なのがわかっているから、口をつむぐ。
そしたら、いきなり胸ぐらを掴みあげら
れた。
流石にここまでされると、器官が圧迫さ
れて息苦しいから、私を掴みあげる、ネ
イルでゴテゴテした手のひらに、そっと
自分の手のひらを置いた。
「……離して」
そう言えば、ニヤリと下品に笑う女。
……あぁ、なんて醜い笑顔。なにかを企
んでいるような……。
これだから女は嫌い。
人間は、嫌い。
ふと、思い出したくもない事まで思い出
しそうになって、心の中で舌打ちした。
「ごめんなさい、って土下座したら、許
してあげてもいいけどぉ?」