【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
「……あなたに見せる顔なんてない。こ
れが私の全てよ」
「相変わらず難しいこというねぇ~」
ケラケラと笑う仁斗に、思わず眉をしか
める。
……最近わかってきたけど、この人も類
みたいに掴み所がない。
下手すると、心を透かされてそうで嫌だ
。
「ちっ、ウゼーのが来た」
そう吐き捨てたのは、紛れもない。悠。
ソファーにどかっともたれ掛かりながら
、私を見ようともせず、わざと大きい声
でそう毒づく。
……なんで悠ってあんなに子供っぽいん
だろう。
私に対する嫌がらせが、あまりにも子供
染みていて、呆れる。
そしてあの人、会うたびに舌打ちしてき
てる気がする。
「悠、そういう言葉を麗ちゃんに向けて
使うんじゃないよ」