【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
そして、静かに目を伏せる。
「そういうわけじゃ無いけど……」
ほとんど無意識だった。
無意識に、雅の姿を探してた。そんな必
要、ないのに。
居ないならそれで良いじゃない。
それだけ関わりを持たなくて済むって事
なんだから。
私にとって、それは好都合でしょ?
本当に、駄目だ。
彼らと居ると、気が緩んでしまいそうに
なる。
「雅ならまだ向こうの部屋で寝てるんじ
ゃないかな」
聞いてもないのに、そう教えてくれた類
。しかも。
「麗ちゃん、起こしてきてくれない?」
──なんて、困る。