【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
嫌だと言っている間に、どうやら目的地
に着いてしまったようで。
目の前には、真っ黒な少し光沢のある、
扉。やけに威圧感を持っているのは、気
のせいなのかなんなのか……。
「じゃあ、俺がしてあげられるのはここ
までだから。……幸運を祈るよ」
「ちょっ……!」
幸運を祈るよ、なんて不吉な言葉を残し
、去っていった類。
……はぁ、やるしかないのね…。
一度扉を見つめてから、小さく深呼吸を
して、そっと取手に手を掛ける。
そしてそのまま、私はゆっくりと扉を開
いた──。
そこは、モノトーンを基調とした、ホテ
ルの一室のように綺麗な所だった。
とてもじゃないけど、ここが倉庫だとは
信じがたい。
そして、部屋の中央……大きなベッドに
、雅が眠っていた。