【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
私の首筋に顔を埋めた雅。
熱っぽいその柔らかい感触に、擽ったさ
が込み上げてくる。
寝癖ひとつない黒髪が、頬を撫でる。
雅の触れた部分から、じわりと熱が発散
して、回りに拡散されていくようで。
「……っ、」
自分の息を、必死に押し殺した。
暫くそうしてると、雅がやっと離れてく
れて。だけどやっぱり熱っぽい眼差しの
ままで、私を見つめた。
「男の部屋に一人で入ってくるってこと
は、つまりそういうことだって解釈して
も良いんだよな?」
「へ……?」
「──教えてやるよ。男の部屋に無断で
入る、危なさを」
少し意地悪そうに口の端を歪めた雅が、
そう言ったとたん、私に覆い被さってき
て。
雅の手が、洋服の下に滑り込んだ時。