【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
別にそれで良いのに。疎外感を感じるな
んて、私にとってはすごく羨ましい事じ
ゃないか。
それだけ、距離を取れているという事。
……なのに。
「……私、ちょっとコンビニに行くわ」
なんでかここに居るのが嫌になって、そ
う告げて踵を返す。
なんでこんなに胸がモヤモヤしてるのか
──その答えは、導き出さないように頭
の片隅に追いやった。
「ちょっとちょっとー。姫一人で行かせ
る訳ないでしょー」
出口に行こうとすれば、そう言って私を
引き止めた仁斗。
「別にコンビニくらい一人で……」
「駄目だよ。物騒だからねー、今の時代
」
物騒って……。
たかがコンビニ行くくらいでそんな大袈
裟な……。