【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
だけど、この人たちに何を言っても無駄
なのはもう知ってる。
「じゃあ、仁斗も一緒に来るの?」
そう聞くと、仁斗はにっこりと笑って首
を振った。
「違う違う。姫の護衛には悠を抜擢しま
ーす!」
そう言って、悠の肩を掴んで私の目の前
に引き連れてきた仁斗。
「はぁ!?お前なにいってんの!?」
「ハイハイ。口の聞き方に気を付けなさ
いねー」
一応俺は悠の先輩だからね。わかってる
?と言いながらも笑顔を絶やさない仁斗
。
そしてあからさまに顔を歪める悠。
私だって顔を歪めてしまいたい気持ちで
いっぱいだ。
なんでわざわざ悠なんかと……。